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のだめカンタービレ最終楽章後編の感想 [オーケストラ]

5/4に見に行った、のだめカンタービレ最終楽章後編を見てきた感想を少し、書きたいと思います。

後編は、一口に言って、のだめと千秋のラヴストーリーだと言うことです。もちろん音楽は重要な要素を占めているのですが、2人の心の揺れを表す重要な1つの要素であるということができるでしょう。

ストーリーについてあまりバラしてしまうと問題があると思うのですが、後編に出てくる新しい場所と人物について少し触れますと、まず、のだめの住むアパートの上の階に実は「ヤドヴィ」というコンセルヴァトワールの作曲科に通う女性が住んでいたということです。この女性はさまざまな楽器、とくに打楽器とテルミンを使って自由な技法で作曲しており、のだめはそれに共感します。テルミンは20世紀に発明された電子楽器です。詳しくはこちら見てください。また、動画も最後に載せておきます。あと、フランスの幼稚園、「ジャンヌダルク幼稚園」が出てきます。この2つの部屋の装飾を担当する美術スタッフは大変だったそうです。

では音楽について書きます。音楽は一言で言って「ピアノマニア向け」で、「オケマニア」には見るべきところが少ないといえます。純粋なオーケストラの演奏シーンはひとつもありません。オケの登場は、すべてコンチェルトです。ただ、それを指揮しているのは、千秋だったり、シュトレーゼマンだったりしますので、その指揮の表情は楽しめると思います。オケの奏者にスポットがあたることはありません。例えば正月特番の「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」であった、気むずかしいホルン奏者と千秋のやりとりとか、そういうものは一切ありません。黒木くんは登場するもののオーボエ演奏もありませんでした。

主な演奏曲目は以下の通りです。

ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調op77第3楽章

ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調第1楽章

ショパン/ピアノソナタ第3番ロ短調op58

ベートーヴェン/ピアノソナタ第31番変イ長調op110

ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調op11第1楽章

ベートーヴェン/ピアノソナタ第8番ハ短調op13「悲愴」第2楽章

モーツアルト/2台のためのピアノのためのソナタニ長調k448第1楽章

ご覧の通り、最初のブラームスを除き、すべてピアノが絡んでいることがわかります。しかものだめ自身が弾いているものが多いです。相当練習が大変だったことは容易に想像できます。どの曲も、のだめの心の移ろいを表すのに大きな役割を示していますし、それを示すにはもってこいの選曲であり、演奏だったと思います(もちろん実際上野樹里さんが弾いているわけではなく、ラン・ランが弾いている訳なのですが、見ているときはそんなことは全く忘れて、のだめに没頭していました)。

あまりネタばらしをしすぎると良くないので、この辺にしておきます。 

オーボエ吹きとして、個人的な要望を書くと、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を出すんだったら、どうせなら第2楽章の冒頭のオーボエのソロを黒木くんが吹いているとかいうシーンがあればうれしかったです。もちろんそんなものは漫画の原作にはないでしょうが。

では予習をしたい人のために、YupTubeから2つ動画を載せておきます。

まず、ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調op11第1楽章の途中まで、話題の人、辻井伸行さんのバンクライバーンコンクール最終選考のときの演奏でどうぞ。

もう1つは、テルミンの演奏で、サンサーンスの「白鳥」をどうぞ。

 

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コメント 8

Cecilia

前編はオケマニア向けでしたものね~。
のだめ自身が成長するところはあまりなかったように思いますし。
(千秋中心でしたよね。)
ながぐつさんはじめ、感想を書かれた皆さんの記事で、後編も非常に良いらしいとわかり、ますます観たくなっています。
by Cecilia (2010-05-06 10:05) 

ながぐつ

Ceciliaさん、コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、後編はのだめ中心です。ピアノ好きには非常に良いと思いますが、nomameさんが書いていらしたように、管楽器奏者にはイマイチと感じる方がいらっしゃるかもしれません。弦楽器奏者にはVn協奏曲が1曲ありますのでどう感じるかわかりませんが。

近いうちにご覧になれることをお祈りしています。
by ながぐつ (2010-05-06 20:07) 

センニン

こんばんは。
ショパンのソナタ第3番はバラード第1番と並んで好きな曲です。ポリーニの演奏に強いインパクトを持って思い入れもありますのでこの段階ののだめにはまだ荷が重いかなという感想を持ってしまいます。
モーツァルトの "二台ピアノ" で締めたのはこれでひとまず完結という事でしょうが、オクレール先生の「もう少しだったのに」という台詞に何か含みを感じてしまいます。
プロの演奏家になるという事は、コンクールで優勝するという事は、などいろいろ考えてしまう事も多いです。
by センニン (2010-05-06 20:36) 

nomame

確かにピアノ中心の仕上がりでしたが、
その中で、ラヴェルのコンチェルトを持ってきたのは見事でしたよね。
のだめのワクワク感がとても伝わってきました。
by nomame (2010-05-06 20:54) 

yablinsky

のだめは型どおりの演奏をするタイプでないので、コンクールで優勝というエンドは不自然だったのかもしれませんね。
by yablinsky (2010-05-06 22:26) 

ながぐつ

センニンさん、コメントありがとうございます。
確かにショパンで前奏曲や練習曲ではなく、またベートーヴェンで悲愴や月光ではなく31番を持ってくるところが奥深いですね。
「2台ピアノ」を千秋ともう一度演奏したということは一種の集結なのでしょうね。
オクレール先生はのだめに一発屋ではなく、オールマイティーで持続的なプロの演奏家としての資質を身につけさせることを目指していたのでしょうね。
by ながぐつ (2010-05-06 22:42) 

ながぐつ

nomameさん、コメントありがとうございます。
ラヴェルは跳んだりはねたりの、のだめにぴったりの曲ですね。のだめが千秋と共演したい曲としてあげたのは納得ですね。

しかしオーボエ吹きとしては、2楽章のイングリッシュホルンソロの登場を期待してしまうのは宿命ですね(^_^;)
by ながぐつ (2010-05-06 22:46) 

ながぐつ

yablinskyさん、コメントありがとうございます。
そうですね。コンクールで優勝での集結はないですね。
ミルヒーと共演→幼稚園の先生→・・・という落差がのだめらしいと思います。
by ながぐつ (2010-05-06 22:50) 

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